>>30 ところで、あなたの古代氏族観は現行日本史の定式、つまりぼくたちの講座の出発点です。
それに洪水神話、降臨神話、婚姻、神々の消息、ひとびとの生活の断片や痕跡。
これを済州島、八重山諸島、モンゴル、ブリヤート(こいつトルコ系なんで)
さらに遡って、アジア・オーストロネシア、ウラル・アルタイ、ドラビダ・インダス、
アーリア・サンスクリット諸語文化の古代と照らし合わせる。
あるいはそれらの神々の邂逅を試みる(たあい無いもんですがね)これ、面白いですよー。
何しろそれらが極東の島に集まって日本語の起源になっていますから。すると、
洪水神話→アジア・オーストロネシア神話、ゲゼル・ハーン→ウラル・アルタイ神話、
縄文と弥生(二つにまとめるのも乱暴な話ですが)の神々の婚姻がそこはかとなく感じられます。
このように東アジアの古代人の生活をデッサンしてみますと、律令の導入=蘇我氏、
あるいは厩皇子以後のきっぱりと整った氏族形式以前が霞んでよくわからん、
朝鮮半島からの氏族文化の流入は、せいぜい古墳時代以前を遡らないかも。とかね、
これは日本古代史が成立する近世、近代には望めなかったアプローチです。
1980年代後半以来盛んにやられていることで、そのお遊戯が楽しいというお話でした。
もう文字数限界ですね、板になじめない話しかできなくてすいません…。
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