お金のせいで人類苦しめられているよな

金銭上の貧富を人間同士の上下関係に当てはめようとする所に、餓鬼畜生の争いが生ずる。

「流通の利便」としての本来の金銭の存在意義を見失って、
大金で欲望をほしいままにできる人間ほど偉く、そうでない人間ほど賤しいという
ところまで社会総出の転倒夢想が進行した時に、甚大な鬼畜が矮小な鬼畜を
虐げることだけが全てと化した、どこにも正義のない濁世が現出する。

金銭上の貧富を人間同士の上下関係に当てはめないだけで、
原理的には解消できることなのに、一旦金満の魔性に囚われて中毒状態と化した
人や世の中にとっては、たったそれだけのことが、イバラの道を千里の先まで
素足で歩き抜くほどにも困難なこととなってしまっている。

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