なお、現代の医学では、自殺者のほとんどが、「うつ病」や「躁うつ病」という、誰もが罹り得る「脳の病気」
(ストレスや過労だけでなく、更年期や老化に伴うホルモンバランスの崩れ等にも起因する)に罹患しており、
それに伴う「希死念慮」+「自殺衝動」(非常に強力な衝動であり、理性や精神力で抗うのはほぼ不可能)
という「症状」によって脳をコントロールされた結果、本人の真意に反して自殺行動を取ってしまうことが
明らかになっています。
たとえば、肺炎になると高熱が出るのも、意思の力ではコントロールできません。
そして、肺炎で死亡するケースもありますが、同じように、うつ病になると脳がエラーを起こし、
その結果、自殺という形で死に至ることもあるというだけの話なのです。
つまり、自殺というのは、実質的には「病死」です。
本人が自殺を選択したわけではなく、血糖値が下がると「お腹が空いた」と感じるように、
セロトニン等の脳内神経伝達物質が減少すると、自然と「死にたい」という気持ちになってしまうだけなのです。
そして、食事をすれば空腹感は消えるように、うつ病さえ寛解すれば、「希死念慮」や「自殺衝動」は
嘘のように消え去り、本人ですら「あの時は、どうしてあんなに死にたかったのか、自分でも理解できない」、
「あの時、死ななくて本当に良かった」等と述懐します。
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