「天皇」は無礼 一君万民の天皇制は意味なし芳一

今の日本でも、天皇陛下を崇敬しているという人間のうちで、
だからといって人並み以上の品があるような人間もついぞ見ない。

むしろ、「自分は自分のすべきことをするまで」という態度姿勢で
いるような人間のほうが真摯である場合が多い。それと比べれば、
庶人の分際で天皇を敬愛しているなんていう人間のほうが、
「虎の意を狩る狐」然とした品のなさが際立っている。

日本社会に、天皇個人を崇拝する伝統文化なんて、ありはしないから。

神聖不可侵にして、庶民にはその様相を計り知る資格もないもの
こそは天皇であり、神社への参拝で漠然とした間接的な崇敬を育む
ところにのみ、一般人が天皇と関係を持つ余地もあったわけで。

顔見せして洋服を着ている天皇本人を崇拝するなんてのは、本来の
神道文化と比べても、明らかに相が狂っている。そういった崇め方で
人々が善心を養えるようには、天皇制というものはできていない。

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