まぁ現代のエコノミスト孫引き記事ではあるけれど。
なぜノーベル経済学賞は「新自由主義者」ばかり選ばれるのか
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/154201... だが、ノーベル経済学賞の正式名称は「ノーベル記念経済学スウェーデン国立銀行賞」で、
他のノーベル賞とは一線を画する。賞金もノーベル財団ではなく、スウェーデン国立銀行から拠出されている。
その背景についてエコノミストは次のような興味深い逸話を披露する。
「なぜ、スウェーデン国立銀行が賞金を出しているのかといえば、スウェーデンでは労働組合が強く、
その力を背景に社会民主主義政党が政権を掌握し、福祉国家をつづけてきたことと関係があります。
そこにメスを入れたいと思ったスウェーデンの経済界が、自由市場を信奉する
“新自由主義的”な経済学こそが本来の経済学であることを宣伝するために賞を設けた」というのだ。
その新自由主義の中心にいるのがミルトン・フリードマンに代表されるシカゴ学派の面々で、
ノーベル経済学賞の選考にも深く関与してきたといわれる。ノーベル経済学賞の多くが
米国人の受賞者で占められているのも、うなずける証左だ。
このため「ノーべル経済学賞の選考には問題が多く、いまでもノーベルの末裔たちから、
ノーベルの名前を外してほしいとの要望が出されている」(エコノミスト)という。
ちなみに、昨年のノーベル経済学賞には、「市場の本質」に迫ったシカゴ大学のユージン・ファーマ教授と
ラース・ハンセン教授、そして、「ケース・シラー指数」で知られるエール大学のロバート・シラー教授の3氏が選ばれた。いずれも自由市場にくみする面々だ。
今回のティロール教授も、かつて米マサチューセッツ工科大学で博士号を取得した
新自由主義に連なる学者で、市場原理が働きにくい業種についての規制を論じている。
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