味覚と金満の反比例関係について


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001 2012/01/20(金) 00:52:02 ID:AmVYNY8p1w
アメリカやイギリスといった金融立国は、食い物が大して美味くない。
自分たちでも「食い物の味などに大してこだわらない」と開き直り、
より高尚な価値基準であるとする金融の豊満にひた走り続けている。

大金を稼げば、当然食べ物にも金をかけられるようになる。
でも、金持ちが高級レストランや料亭で金をかけるのは、それが一種の
ステータスになるからそうするまでで、別にそこでしか食えない超美味の
絶品料理があるから大金をつぎ込むなどという、心がけによるわけでもない。

むしろ、低所得で楽しむものが食べ物しかないようなところでこそ、
徹底的に食い物の味にこだわろうとするような風潮も生まれる。
それはそれで名物ラーメンのように、一種のどぎつさに結び付くことも
あるわけだが、確かに金の余裕なんかがあまりないところでこそ切実な
食文化が発達し、金満ですら叶えられないような恍惚に与れることもある。

人間の味覚は、舌に備わる味蕾の多さやその多様性によって決まり、より
美味な食い物の追求によってこそ、味蕾もまたその豊かさを増していくわけだが、
金満の楽しみなどに没頭しようとするものほど、味蕾の養生も疎かにして、
衰弱した味覚での稚拙な美味不味(好悪)の判断しかできなくなるようだ。

金満の楽しみが行き過ぎて、かえって人としての本来の楽しみである
美食の楽しみが疎かにされていってしまう問題を、もっと重大視すべきだ。

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002 2012/01/20(金) 02:12:54 ID:4n7FPAGetg:au
もやしも札束も、山積みになれば大して変わらない。

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003 2012/01/20(金) 05:48:03 ID:jZbqq2g9Zw
>>1
美食の文化なんて、まったくここ最近だけどな。
日本だけで言っても、江戸時代ぐらいまでは美食なんて考え方自体がほとんどなかったのでは?
もちろん、「味をまともにして(整えてから)食う」ぐらいの価値観はあっただろうが。

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004 2012/01/20(金) 14:02:41 ID:AmVYNY8p1w
削除(by投稿者)

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005 2012/01/20(金) 14:40:09 ID:AmVYNY8p1w
食文化こそは、人類文化のうちでも最古級の部類に入る。
それこそ、食材を調理し始めたことが、人間と獣を隔てた分岐点だとすらいえる。

貨幣もまた、農業や漁業などの定職に従事する人間が、自給自足だけでは
手に入らないような、多様な食材を手に入れるためにこそ発案されたもの。

主婦が、スーパーや商店街で食材を買い求める姿こそは、最も原初的な貨幣の利用姿勢で
あるといえ、食のために金を用いることすら疎かにしてしまった所でこそ、本来の金銭の
存在価値までをも見失っての、糞喰らいも同然の金満の貪りが生じてしまうのだといえる。

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006 2012/01/20(金) 20:14:44 ID:2YHHhAJ82k
>>3
江戸時代は「いかに新鮮さを保つか」とか「いかに長期間保存できるか」の
ウエイトの方がはるかに高かったというだけの話

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007 2012/01/24(火) 14:42:22 ID:biwAzR8ERQ
食へのこだわりも、それはそれでこじらせると
いかがわしいものと化してしまう場合が多い。

突発的にいいモノを食おうとしたり、とにかく金をかけて
メシを食おうとしたりすると、食もどこかいかがわしさを帯びてしまう。

常日ごろからよく調理されたものを食べようとする、
あまり金をかけ過ぎずとも、工夫を凝らしてうまいものを食そうとしたりする所に、
切実であって、どこにも衒いのない食文化が生ずるのだといえる。

アメリカやイギリスにだって、前者の意味での高級料理はある。
ニューヨークの資産者階級が入り浸る高級レストランなんてのもあるわけだが、
後者の、素朴ながらによりよい味わいに与ろうとするような食文化だけは、決定的にない。

低コスト高パフォーマンスの料理を、常日ごろから提供しようとする努力は、
本来は主婦こそが本分とする。主婦が安かろう美味かろうの食材を買い入れて、
味と健康のバランスを保った調理を心がけることで、プロの料理人以上にも安くて美味くて
健康な料理を、常日ごろから夫や子供に提供しようとするところに、最も健全な食文化が根付く。

それは同時に、「貨幣」が最も原始的な目的性に根ざして、最も健全な活用の対象とされる
事態ともなるのであって、健全な食生活こそは、健全な貨幣利用をも促進するのだといえる。

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008 2012/01/27(金) 00:03:21 ID:W109X6ABqw
昔は金持ちが美食家で、貧乏人は粟や稗食ってたけどな。
今でも、蕎麦が名物とか料理の味付けが塩っぱい場所って、昔は貧しかった名残。

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009 2012/01/27(金) 12:04:20 ID:iPMOw.saXg:au
嘘つけ。

関東で蕎麦が名物なのは、土地が痩せてて麦が育たないからだろうが。

塩辛い料理が好まれるのも、精神力を要する武家のメッカだったりするから。

近ごろの塩分過剰に対する非難こそは、戦後、品質の粗悪な精製塩が出回っていたことの名残りで、
上等な天然塩であれば、そこまで摂取を警戒する必要もない。

塩分は人間の精神力を培う一方、糖分は人間の情念をとろかしめる。
昔の日本人はほとんど糖分は取らずに塩分だけを摂取していたが、
精神力が軟弱で情念まみれであるほうが洗脳征服もしやすいことから、戦後、
アメリカによって塩分摂取の制限と、糖分摂取の推進とを促す政策が敷かれるようになったんだ。

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010 2012/01/27(金) 14:37:37 ID:v949NFg9Dk
おしなべて先進国より発展途上国のほうが
うまい食べものに出会う確率が高いように思う。
それも、雑多な街かどの安食堂や露店とかで。

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011 2012/01/27(金) 14:54:59 ID:iPMOw.saXg:au
資本主義先進国ほど、大規模な食品会社による食製品の定型化が行き届いてしまっているから、
どこに行っても似たような味の食べ物しか食べられなくなってしまっている場合が多い。

それこそ、主婦の調理の手間を省くための便宜でもあったりしたわけだが、いらんお節介だった。

あからさまなインスタンス食品やレトルト食品、冷凍食品などはまだともかく、
香辛料や甘味料などの調味料にまで画一化を期してしまうことが、決定的な食文化の硬直を招く。

戦後の食糧難の頃に若い時期を過ごした人などの中には、
ほとんど同じような味付けの料理しか作れない人がいたりするが、
資本主義先進国では、食糧難でもないのにそうなってしまっている人間が多い。

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012 2012/01/27(金) 15:08:50 ID:Bzg9HE6MEg
アメリカに行ったことがある人間なら知ってるだろうけど、
商店はどこでもチョコレートみたいな甘い香りがする。
あれが、消費者の購買意欲をそそる匂い。

日本でもディズニーランドや、大規模なショッピングモールでは
あの匂いがするようにわざと香料を効かしていたりする。

ただただわけもなく甘ったるいというのが、
資本主義にとっては非常に都合がいい。

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